最新マンハッタンコンド不動産売買/賃貸市場動向≪2025年3Q≫

【2025年第3四半期のニューヨーク売買市場動向】
2025年3Qのマンハッタン・コンドミニアム売買市場は、前期比で成約件数が+12.3%と持ち直し、需要の底堅さが確認されました。一方で成約中間価格は前期比▲3.4%($1,150,000)となり、前期の上昇から小幅な反落です。前年同四半期比では中間価格が+2.7%、成約件数も+3.2%と、総じて緩やかな改善基調を維持しています。在庫は前期比▲1.5%とやや減少し、選択肢が狭まるなかで適正価格に調整された物件の成約スピードが上がっています。価格帯別では前四半期に引き続き400万ドル以上の高価格帯が市場を牽引し、築浅物件への需要が続くなか、良質な中古の見直し買いも見られ始めています。高止まりする金利が引き続き市場の重石となる中、3Qは在庫減少と季節要因の後押しで堅調な動きを見せました。

【賃貸市場の動向】
賃貸市場は成約中間賃料が$6,800(前期比+4.6%)と高水準を更新し、堅調な推移となりました。成約件数は1,616件(前期比+0.2%)で横ばいながら、賃貸在庫は前期比▲9.5%と大きく減少しており、空室率の低下が賃料上昇を後押ししています。前年比では成約件数がやや減少する一方、利便性の高い立地・築浅/管理状態の良い物件の競争力は一段と強まり、内見から申込みまでのリードタイム短縮が目立ちます。ピークシーズン後は季節要因で落ち着く可能性があるものの、当面は低空室・高賃料の構図が続く見通しです。

【マンハッタン売買市場】

【マンハッタン賃貸市場】

出典:売買/賃貸市場のグラフはともにOLRからデータ引用。

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