最新マンハッタンコンド不動産売買/賃貸市場動向≪2024年2Q≫
マンハッタンの売買市場は長らく静かな市場が続いていましたが、ようやく市場活発化の兆しが見え始めました。下記【売買市場動向】のグラフをみますと、2024年2Qは、価格は昨年同期とほぼ横ばい、成約件数は11%減少しております。グラフを見る限りは静かな市場が継続しているようにみえる一方で、足元では活発な動きが見え始めております。
具体的には売主がより現実的な価格を受け入れ、内装も改装して商品競争力も上げているため、買主にとっては、より買いやすい市場となっています。一方、価格のさらなる価格下落を期待して、高い賃料を支払いながら購入時期を待ち望んでいた買主層が、価格がおおよそ底値に近づいていると見極めて購入に動き始めている傾向がみられます。ただし、高金利の影響で買主の大半はキャッシュバイヤーで、用途は自己使用・別荘が多く、ローンを組んで購入する買主や投資家の動きは限定的です。今後秋に向けては、金利上昇が落ち着き下げ傾向となれば、ローン購入者や投資家の動きも活発化すると思われます。海外富裕層が新築物件を購入する動きも戻り始めており、人気のある新築物件は今までは可能だった価格交渉を受けつけない物件も出始めています。
賃貸市場は季節的な要因もあり堅調な市場が続いていますが、賃料は高止まりで昨年と同レベル、成約件数は+3%、在庫件数は-12% とやや供給が不足しています。これは賃貸から売却に踏み切るオーナーが出てきたことも一因と考えます。
【売買市場動向】
【賃貸市場動向】
出典:売買/賃貸市場のグラフはともにOLRからデータ引用。