最新ハワイ(ホノルル)不動産売買/賃貸市場動向≪2024年3Q≫
ハワイの2024年3Qは、一戸建ては堅調に推移しており、他方コンドミニアムについては引き続き静かな市場となっています。
戸建て市場から見ますと、2024年3Qの成約件数は、昨年同期比で4.3%上昇し、中間価格も3.8%の上昇となり堅調に推移しています。一方で市場在庫数は前年の1,781件に対して2,237件と25.6%上昇しています。在庫が増加した要因としては市場価格が上向いているので売却しようという考えのオーナーが増えていることが挙げられます。
一方、コンドミニアムの販売は低調で、2024年3Qの成約件数は昨年同期比で5.3%下落し、中間価格は1.4%の小幅な減少となりました。市場滞留日数は28日間で前期比6.7%短くなりました。コンドミニアムの在庫件数は昨年同期に比べて61.2%増加しました。また昨今、管理費が平均11%以上も上昇しています。この背景には、世界的な災害や昨年のマウイ島での大火災の影響で、一時的にコンドミニアムの建物全体にかかるマスター保険料が急騰したこと、およびインフレ、保険料増加に伴うメンテナンスフィーの高騰も大きな要因です。この保険料急騰については、ハワイ州知事の介入が示唆されたことで、今後は落ち着く傾向に入ると見られております。またホノルル自体の需要は、最近になり米本土やローカルのバイヤーからの引き合いが復活している状況です。この要因はFRBが政策金利を0.5%下げたことにより、住宅金利も引き下げられると想定されており、実際にハワイでは住宅ローン金利も5%前半台を打ち出す金融機関が出てきております。その結果、住宅価格の上昇を見込み、低値で推移している現在に、変動金利でローンを組んで購入し、低金利になった時にリファイナンスするという動きがあるようです。
【コンドミニアム売買市場動向】
出典:Hawaii Market Report,<Hicentral>