最新ハワイ(ホノルル)不動産売買/賃貸市場動向≪2024年2Q≫
ハワイの2024年2Qは、コロナ禍の落ち込みからは脱却したものの、比較的静かな市場が続いております。
まず戸建て市場から見ていきますと、2024年2Qの成約件数は、昨年同期比で7%上昇し、中間価格も4%の上昇となり堅調に推移しています。市場滞留日数も比較的短く、中央値が15日(前年は17日)となり安定的に推移しているといえます。
一方、コンドミニアムの販売は低調で、2024年2Qの成約件数は昨年同期比で5%下落し、中間価格は2%の小幅な上昇にとどまりました。結果的にコンドミニアムの在庫件数は、昨年同期に比べて44%増加し、市場滞留日数は昨年同期の18日から26日と長期化しました。背景には、マウイ島の火災の影響で建物保険が付かない、あるいは大幅に保険料が上昇する現象が古い建物を中心に見られており、ローンをつけて購入するバイヤーは保険が付かないためにローンがおりずに買えない状況がおきています。おそらくこれは一時的な現象と考えますが、キャッシュで物件を購入する投資家にとっては有利な条件で購入できる環境となっています。
また昨今では、米本土やローカルのバイヤーからの引き合いが復活しています。この背景は米国のインフレが2024年2Qにひと段落したというFRBの発表を受け、利下げがそう遠くないことを見込み、住宅金利も引き下げられると想定されているからです。それによる住宅価格の上昇を見込み、低値で推移している今のうちに変動金利でローンを組んで購入し、9月以降に低金利となった際、リファイナンスするという動きがあるようです。
ホノルルにおける賃貸市場は、軍需産業および医療従事者の占める割合が大きく、円安で日系の輸出企業の駐在員も増加しており、弊社の法人の仲介斡旋も増え、投資物件の利回りは向上しております。法人の国内節税を目的とした減価償却の投資物件のご相談も承っております。

【一軒家売買市場動向】
出典:Hawaii Market Report,<Hicentral>