最新ウェストチェスター戸建不動産動向≪2024年1Q≫

ウエストチェスターの戸建て市場はマンハッタンの動きと違い、継続的な在庫不足の影響で価格は昨年同期に比べ9.8%上昇しました。 在庫件数が昨年比-30%と大きく下回り、結果的に成約件数も 昨年比-9.3%のレベルに留まりました。住宅金利の上昇に伴いAffordability Index (住宅の買いやすさ指数)が下降を続けており、金利が3%を切る低金利であった2022年第1四半期の指数が98であったのに比べて昨年は74、2024年は65まで下がっています。通常、米国では7年~10年のサイクルで家を買い替えるため、需要と供給のバランスが保たれ中古物件の流動性が高いのが特徴ですが、現在は高金利のため、本来であれば買い替える層の動きが停滞し、一方ファーストタイムバイヤーが市場に流入してくるため在庫不足が続いています。今後、春から夏にかけては季節的には活発な市場となりますが、住宅金利の動きしだいでは新規募集物件の供給はあまり期待できず、良い物件をタイムリーに購入するのは難しい市場が続くと予想されます。他方、売却に関しては物件の状態がよく市場適正価格範囲内であればスムーズに売却しやすい市場と言えます。買い手の傾向としては、高金利でローンを組むため購入後に改装の追加費用が発生する物件は敬遠される傾向が強く、また、価格にも非常に敏感で、在庫は少ないとは言え、かなり強気の値付けをしている物件は明らかに引き合いが弱く売却期間が長期化する傾向が見られます。


出典:MLS WC

 

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